YASU|PHOTO & VIDEO

栃木県宇都宮市のカメラマン、ビデオグラファー、写真撮影、映像制作


【栃木・宇都宮】光とブースを「創り出す」 Art Nude/ブドワール撮影の舞台裏


フォトグラファーYASUです。私のArt Nudeブドワール作品の裏側にあるのは、徹底した**「創作の舞台作り」**です。

私の活動拠点である栃木県宇都宮市のスタジオでは、自然光を一切排除し、ブースそのものから完全に作り込んでいます。これは、光も、背景も、全てをプロの意思でコントロール下に置き、作品の物語性を最優先するためです。

今回は、ロケーションに依存せず、スタジオ内で独自の作品世界を創り出す私の哲学と手法をご紹介します。

ロケーションは「場所」ではなく「舞台」

私は、栃木の立地をそのまま作品に活かすというより、この場所で外部環境に左右されない創作の場を確立することにこだわっています。

  • ブース創作の哲学: スタジオ内のブースには、地元の木材や自然物を意図的に組み込むなど、細部にまでこだわっています。これは、観る人に「ここは現実ではない、しかしどこか見覚えのある場所」と感じさせる、コンセプチュアルフォトの舞台装置です。
  • 光の完全制御: 太陽光は不安定で、作品のクオリティにバラつきを生みます。私の撮影では、朝、昼、夜の演出や、曇り空まで、すべてストロボ光の出力、色温度、方向を調整することで再現します。これにより、いつ撮影しても、完璧に制御された重厚な光の物語を作品に定着させることができます。

オールドレンズと光の設計が描き出す感情

ブースが創り出す世界観に、光とレンズが加わることで、作品は命を持ちます。

  • オールドレンズの役割: 私は、EF/RFレンズに加え、シフトレンズ、チルトレンズ、超広角レンズや、1960年代〜80年代のオールドレンズも使います。様々なレンズを使うことで多くの表現を叶にします。特に、オールドレンズ特有の収差やボケ、そして意図的に発生させるフレアは、スタジオで創り上げた非現実的なブースに、情緒的な深み時間の流れを付加します。
  • 剛と柔の光: 創り出された光は、硬いバルブ光で人物のエッジや衣装の質感を引き締めつつ、**霧(スモーク)**によって全体を柔らかく包み込むという、独自の二重構造になっています。この光の設計が、ブース内の造形美を最大限に引き立てます。

栃木発、妥協なき光の創造性

私の作品は、栃木県宇都宮市という場所で、一切の妥協なく光とブースを創り出すという、強い信念から生まれています。

外部に頼らないからこそ生まれる、一貫した重厚で物語性のある作品を、ぜひご覧ください。

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